こんにちは! はなです。
「虐待の連鎖」という言葉を聞いたことはありますか?
虐待をされてきた子が大人になり親になり、自分の子供を虐待してしまう・・・。
それが「虐待の連鎖」です。
虐待サバイバーである私は、この「虐待の連鎖」がとても怖く、
一時期子供を産んでもいいのかどうか、とても悩みました。
結果私は子供を産むことを決意したのですが、
まだ虐待の連鎖が完全に断ち切れたかどうかは、正直わかりません。
ただ断ち切るために私がどのように取り組んできたのかということは伝えることはできると思ったので、今回記事にしました。
悩んでいる方の参考になると嬉しいです。



目次
毒親の親も毒親の可能性が高い
私の母親も毒親に育てられたひとりです。
しかし、恐らく母は自分が毒親に育てられたということを自覚していません。
そして自分が毒親だということにも気が付いていません。
母から、両親(私から見たら祖父母)からされた言動をいくつか聞いたことがあるのですが、あきらかに普通の家庭環境ではありませんでした。
虐待や毒親が注目されるようになったのはつい最近のことで、知識がきちんと浸透していないというのが現状です。
「実は毒親に育てられていた」という人が多いかもしれません。
このように自分の親が毒親だと気づかずに育ってしまうと、自分が育った家庭環境になんの疑問も持たなくなってしまうため、自分が育てられたように子供を育ててしまいます。
その結果、「虐待の連鎖」が生まれます。
どうすれば虐待の連鎖を断ち切れるのか
自分は虐待されていたと自覚する
まず、自分は虐待を受けていた、あるいは自分の親は毒親だったのだ、と自覚することが大切です。
子供は無条件に親のことが大好きです。
なので、自分は親から虐待を受けていた、自分の親が毒親だった、という事実を受け入れるのはとても苦しいものです。
私も最初は受け入れられず悩みましたが、徐々に受け入れていくことができました。
「親も親のせいで辛い思いをしたんだ。かわいそう。」
そう思う人もいるかもしれません。
実際に私がそうでした。
「母も両親からひどいことをされて辛かった。だから仕方ないんだ」と思っていました。
でもこれは、決して仕方がないことではありません。
毒親の親が毒親であったとしても、それは自分には関係のないこと。
毒親の親が毒親だからって、虐待をしていい理由にはならないし、自分が辛い目に遭わなければいけない理由にはならないのです。
自分は自分、親は親。
その境界線はきちんと引かなければなりません。
自分の過去やトラウマと向き合う
これはとても辛い作業だと思います。
向き合っていくうちに悲しくなったり、落ち込んだり、怒りが湧いてきたり、いろいろな感情が出てくると思います。
できれば避けたいと思う人もいるのではないでしょうか。
しかし大切な作業です。
できることなら無理のない範囲できちんと向き合ってみることをおすすめします。
過去やトラウマと向き合うことのメリットは、
- 客観的に出来事を振り返ることができる
- 自分が傷ついていたということを再確認することができる
- 今まで頑張ってきた自分を癒してあげることができる
- 振り返ることで、その出来事が『過去』のものだと確認することができる
過去やトラウマと向き合うことで様々なメリットがあることがわかります。
もし可能であればカウンセラーに相談してみるのもおすすめです。
私は実際にカウンセリングに4年間通っていましたが、人に聞いてもらい自分の言葉で過去やトラウマを表現し、カウンセリングに通う前よりもずっと楽になれました。
そして最近はオンラインや電話でのカウンセリングも増えてきています。
心のプロが不安の解決をサポート【Unlace】 やココナラ ならチャット形式や電話でカウンセリングを受けることができるので、カウンセリングルームに出向いてカウンセリングを受けるよりも気軽に相談が可能です。
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ちゃんとした知識を身につける
知識は自分の武器になります。
本を読んだりネットで調べたりして知識を身につけましょう。
『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』は、虐待を受けてきた人たちが、両親へ手紙を書くという形で虐待の実態を語っている本です。
読んでいて辛くなったり悲しくなる内容も多いですが、家庭という閉鎖的な環境で起きた出来事が事細かに書かれているので、とても貴重な書籍だと思います。
覚えておいてほしいこと
過去やトラウマと向き合ったり、本やネットで勉強する際に覚えておいてほしいことがあります。
それは、虐待サバイバーであるあなたは、今は「大人」であるということです。
もう何もできなかったあの頃の子供のあなたではありません。
自分で自分の身を守ることができる。
いざとなれば逃げることだってできます。
それをよく覚えておいてください。
過去の何もできずに傷ついていた自分よりも、今の自分は遥かに強くなっているということを忘れないでください。
周りを巻き込んで育児をする。ひとりで抱え込まないようにしよう
育児をする上で、私が心掛けていることは、決してひとりで抱え込まないということ。
幸い私は、夫には何でも話すことができ、辛いときは辛い、悲しいときは悲しいと言うことができます。
精神科にも通っていて、今の主治医とは相性がいいので育児で辛いときは相談もできます。
地域の保健師さんからも毎月最低1回は連絡が来るので、本当に辛いときは正直に話して助けを求めようと思います。
このように閉鎖的になりがちな家庭という環境を自らオープンにしていく。
素直に周りに助けを求める。
絶対に無理はしない。
こういった行動が、虐待の連鎖を断ち切るために必要なのではないか、と考えています。
自分の子供を傷つけてしまう親が少しでも減りますように。
親によって傷つけられてしまう子供が少しでも減りますように。
この記事が誰かの役に立つと幸いです。
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